「英検新形式」の詳細と対策法

2023年7月、日本英語検定協会より、2024年度からの実用英語技能検定の問題形式を一部リニューアルすることが発表されました。
今回の英検の変更により、子供たちの将来の進学に多大な影響が及ぶことが明らかになりました。「知らなかった」では済まない大事な内容にもかかわらず、一方でその情報がまだまだ周知されていないことから、本稿ではまずその詳細についてご説明を申し上げます

変更点の概要

一言で言うと「英検新形式」は、とても難しいです。
単純なライティング力だけではなく、英文のリーディング力、そしてその内容を理解した上で、求められている要件を満たしながら的確な構成を考え答えるだけの読解力(国語力)まで求められるのです。
いままでマークシートで消去法や、たまに勘でも当たっていた状況とは、根本的に異なります。

AIによる制作業務や一部評価・採点領域での活用の決定

(2023年10月より開始済み)

問題形式の一部リニューアル

(2024年度第1回:6月試験より開始)

準2級と2級の間に新設級を導入

(2025年度:6月より開始)

※本資料は2023年11月1日(水)開催の「英検新形式対策セミナー」をもとに編集・再校正をしております。ぜひ公式YouTubeチャンネル 「GLOGAKUちゃんねる」の動画と共にご覧ください。

リニューアルのポイント

※3級以上は全級でライティングが1題から2題に増加

  • <英検3級>

    ・Eメール内で聞かれた質問に対する回答文を作る問題が追加
    ・時間延長(50→65分)

  • <英検準2級>

    ・Eメール文章に、与えられた要件を満たしながら返信をする問題が追加
    ・時間延長(75→80分)
    ※ただしReadingで設問数一部削減

  • <英検2級 および 準1級>

    ・3段落程度からなる英文を読解し、内容を理解した上で要約をする
    ・準1級の指示に明記されているが、出来る限り「自分の言葉で」表現することが求められる。2級の採点基準も当然共通であると考えるのが自然であり、同義語をはじめとする置き換えに必要な高く柔軟で的確な語彙力・表現力が求められる。
    ・Readingで設問数一部削減はあるが、試験時間には変更がない(=時間が足りなくなる人が続出⁉)

英検公式 新形式のサンプル問題(解答例は弊学院作成)

準2級新方式サンプル問題

2級新方式サンプル問題

変わることによる問題点と影響は?

~大学受験までの流れが全面見直しへ。これからの正しい逆算の仕方~

今の時代、英検は受験に必須です。

【ポイント】

  • 一般入試より推薦入試よりが多くなっている(22年:57.4%)
  • 英語資格検定試験利用大学が増えている
    (424校、55.6%。一般・推薦含む)
  • 外検利用の88.4%が英検である