<第20回:日本語は最後に「オチ」、英語は最初に「ネタばれ」と覚える!>

そもそも「日本語と英語の違いすぎる文法」1.語順(主語―動詞)もそうですが
<英語の一つの特徴>は
言いたいこと、伝えたいこと、大事なこと、結論を先に言う。

これは名詞の修飾もそうですし、
英語全般において基本共通事項と思っておいてください。
(追って長文の読み方やライティングの書き方のときにも再登場してきます)

ということは、日本語の場合はこの逆ですので、例えば
「スカートとハイヒールを履いていて、階段から下りてきている…」といえば
ストレートに「女性」かもしれないし、変化球で「おじさん」かもしれないのです。

お笑い風に言えば「オチ」をつけやすいとも言えます。
最後まで聞かないと、何が来るのか、どうなるのかわからないのは日本語の特徴ですよね。

一方で英語は、「ネタばれ」から!ということで
上記の日本語を英訳しようとすると

“a lady”か”an old man”を先に言ってから、どういう人か説明しなければならなくなってしまいますので、語順的には
「おじさん」→「スカートとハイヒールを履いて、階段を下りてきている」
という具合に、説明を聞く中で「まさかの!」という具合です。

どちらが面白いかはさておき、
その語順の違いを押さえたら、あとは名詞の後ろにどうやって説明を「くっつけるか」

中学でやる文法的には不定詞の形容詞用法関係代名詞分詞です。
ここが「日本語と違いすぎて(=難しいと感じてしまって)」おざなりにしている人が多いためか、意外と去年のセンター試験(大学受験!)にも出題されました。

きちんとやっていれば超サービス問題にもかかわらず、間違えてしまった人は少なくないようです。数点の違いで進学先が決まる受験では、確実に取れるところを取っておかなければ、「うっかり」で済まなくなってきます。

不定詞は「名詞+to +動詞の原形」で「~するための・~するべき名詞」

分詞は「名詞+動詞ing」で「~している名詞」、もしくは「名詞+過去分詞」で「~される・~された名詞」

関係代名詞は「名詞+which/ who/ that+動詞~」、もしくは「名詞+which/ (whom/whose)/that/あるいはなにも伴わず+主語―動詞」で「(~が)~する名詞」

最低これくらいの訳の違いは押さえておき、その上でそれぞれの具体的な使い方を整理しておきましょう!

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童