<第22回:言われてみれば、日本語には語尾が2種類しかない!?>

「日本語と英語の違いすぎる文法 4.時制」
最後の項目のお話をしていきましょう。

英語の時制は日本語のそれとは大きく異なり、はっきりと明確な区別があり、
動詞の変化などを含めると日本語よりも多いのが特徴です。
また、いわゆる「完了形」は、まったく同じ文法が日本語にはありません。

ですので、これまでのグローバルコースでスペシャル・ティーチャ―を務めてくれたヨーロッパ言語系の先生たちが共通して言ったのは、
日本語は、語尾が「~している(する)」「~した」の2種類しかないから簡単
と言うことでした。

もちろん厳密に言うと2種類だけということもないのですが、大枠では確かにそうかもしれませんね。

「いつも何時に起きるの?」「毎日だいたい7時に起きる。
「明日は?」「明日も7時に起きるよ。」

英語であれば現在形と未来形ということになりますが、日本語の場合、現在形と同じように未来のことを現すことが可能です。
つまり、それをものすごくざっくり言えば、「2種類」という表現も分からなくはないのです。

では英語は?

「現在」が付くものとして
「現在形」
「現在進行形」
「現在完了」
3種類

それがそれぞれ
「過去形」「過去進行形」「過去完了」
「未来形」「未来進行形」「未来完了」と変化するので、
基本的な時制はまず9種類です。

それが例えば「現在完了進行形受動態」など、時制が組み合わさったり、他文法がまざってくるので、なおさら日本人には複雑に見えることでしょう。

ただし、すべては基本が大事です。
まずはそもそもの3つをしっかりマスターしておけば、変化や組み合わせが来ても何もあせることはありません。

では「現在形とは?」

中学校1年生で最初に習うこの文法。
「そもそも」というこういう一番簡単な質問が一番答えずらいものですよね。

すべては基本から。
侮るなかれ。現在形こそ意外と要注意なのです。
次回、詳しく触れていきましょう。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童