<第32回:あなたのその単語の覚え方、本当にあってますか?①>

いよいよ英検の2次面接A日程が今週末に迫ってきました。
皆さん、準備の方は順調に進んでいるでしょうか?

弊学院の授業では
「簡単で分かりやすい英語」の理解の仕方をベースに、二次試験合格率98%という圧倒的な数字を誇っていますが、これは英検だけではなく英語全般に適応されるメソッドです。

学院長である私自身も語学系で国内最高峰の試験、全国通訳案内士国会試験の1次の突破を果たしたところであり、その効果の高さを身を持って実感しているところです。

さて、そんな中でこのブログではより実践的な内容にシフトをしているところですが、私が常々感じている「おかしな単語の覚え方」について本日はお話をしていきましょう。

単語帳や辞書には様々な語の訳が書いてあります。
もちろんそのどれもが決して間違いではありませんし大事ですが
中には「それで覚えたのでは上手に使えないのでは?」と感じる物があるのも事実です。

例えば、その代表的なものとして”some”です。

ほぼ全員「いくつかの・いくらかの」と覚えていますが
そこで質問です。

「いくらかの」という日本語を
日常生活でどれくらい使っていますか?

今年ももう残り2カ月を切りましたが、
この一年、自分で「いくらかの」と言った記憶はありますか?

おそらく使っていないですよね?
少なくとも頻繁には。

ということは、その訳で覚えても
日本語で使わないのであれば
英語でも使うはずがない、ということなのです。

事実、ライティングをさせれば
”some”を適切に効果的に使いこなせている人は皆無に近い状況です。

しかしながら、英語の長文などにはたくさん使われている。

このギャップを埋めない限り、
「英語風」な文章は作れても、
実際に使える「英語らしい英語」ではない
ということです。

難しい単語を闇雲に覚えるよりも、
基本的な単語をまずは完璧に仕上げましょう。

なぜなら、例えば英検の二次面接でも
基本レベルの単語のほうが
圧倒的に使用頻度が高いからです。

逆に
難易度の高い=日常での使用頻度の少ない単語
を使って話す機会はやはり少ないですし、
「策士策に溺れる」ではないですが
そのような基礎力もないまま
無理に語彙力を誇示しようとすれば必ず失敗します。

実際、
以前、準1級の二次対策のみ希望の生徒にその癖と自我の強い子がおり、授業中はやめさせておりましたが、本番直後「できました!」と言う笑顔に一抹の不安を覚えたところ
やはり不合格でした。

「知っている」のと「使える」のは別物です。

「見たことがある」「存在を知っている」からといって
易しい単語を決して軽視してはいけません。

次回、”some”を含め、特に注意したい語を
より詳しく具体的に見ていきましょう。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童