<第56回:本気で『英語が話せるようになりたい』と思っている、全ての方へ①>

これまでのブログを振り返って、そういえばまだ書いていないと思うことが一つありました。

「スピーキング」

についてです。

現在、弊学院は中学生・高校生をメインとさせていただいており、すでにプライベート枠は埋まり、少人数クラス授業でも定員に達しているところが出てきている関係で、社会人の方の新規入塾はご遠慮いただいている状況ですが、目の前の学校のテストや英検が続きその成績が自分の将来に直結する学生さんたちよりも、社会人の方から

「英語を話せるようになりたい」

というご要望をお聞きします。

「読む」「聴く」「書く」「話す」を『4技能』と呼びますが、その中でも一番難しいのが「話す」ことです。

なぜならば、そこには「文法」「語彙力」「発音」「会話表現」などの全てが含まり、そしてそれを瞬間的に運用するためのトレーニングが必要になるからです。

水泳に例えると、「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」ができて、初めて『個人メドレー』に挑戦ができるのと同じ、と言えば少しは分かりやすいでしょうか?

個人メドレーをやりたいが、バタフライはできない。というのであれば、まずバタフライを習得してください、と言う他ありません。

つまり、会話をしたければ、まず4技能の大本になっている「文法」「語彙力」「発音」「会話表現」の個々の力を付けなければならないのです。

あとは、その「話せるようになりたい」がどのレベルを想定しているか、ですが、多くの方たちは「旅行に行ったときに困らない程度で良い」とお答えになります。

野球に例えるなら、「草野球の試合に出れる程度」くらいが妥当な線でしょうか。

素人なりに格好がつけばよいのでしょうが、それでも試合に出る以上はある程度キャッチボールくらいはできていたほうがいいでしょうし、バッティングセンターでほとんどボールにあたらないでは困りますし、運動不足で少し走っただけで息切れしてしまったり、あるいはそもそも最低限のルールすら知らないのでは出場させられません。

要は、スポーツでも語学でも、基本なくして高度なことはできない。

例えば富士山の山頂を目指すなら、5合目や6合目をとばして9合目にたどり着くことはできず、また近道もない。

ということです。

しかしながら、その道のりを極力「ムリ・ムラ・ムダ」なく進める方法は、もちろんあります。

次回へ続く。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童