<第59回:本気で『英語が話せるようになりたい』と思っている全ての方へ④>

4回にわたってきた「スピーキング」についてのブログですが、最後に実際に「話す」ステップをご紹介していきましょう。

当然ながら、英語と日本語の「音」に関して言えば

音の種類
音を出す・作るための、口内の形・使い方

など様々な違いがあります。

一つ一つの音の出し方はぜひ参考書などをお手元にとって練習をしていただきたいと思いますが、「話せる」ようになるために必要なのは

英語の音の流れを正しくスムーズに出す

その、自然反応的に出るまでの慣れであり、練習です。

なぜならば、「これを言いたい」と思った時に、頭の中に英語の文章が作れるようになっても、「口をついて出てくる」のは、また別の技量・スキルを要するからです。

実際、私でも疲労が蓄積し頭が回っていないとき、それでも英作文ならいくらでもできますが、「話す」スピードに「口が付いてこない」という現象は、とりわけ少し会話から離れている時には起こってしまうものです。

筋力と同じで、やはり上級者でも初心者でも、普段から発音をして口を動かしておかなければ、怠けた分だけ衰えるのは必然です。まして日本に暮らしているのですから、意識して自ら時間を作る努力をしなければなりません。

その上で、やるべきことは

音楽の練習と同じ方法が有効。

例えば、好きな曲を歌えるようになりたければ、まずその曲を流し、歌詞カードを見ながら、一緒に歌っていると、そのうち自然とリズムも音程も、それに乗せた歌詞も勝手に出てくるようになる。これと同じ理論です。

英語の音源(各予想問題などに添付のものでOK)を再生し、「スクリプション(文字起こししてある原文。必ず冊子には付いている)」を見ながら、一緒に合わせて読みましょう。

これを1つにつき、最低20回は繰り返してください。

すると「早いと感じる」スピードにもなれますし、英語特有の音のつながりや強弱の付け方も把握できるようになりますし、そしてリスニング力もあがれば、語もフレーズ(言い回し)の引き出しも増え、自分の発音まできれいになっていきます。

大事なことは

自分がネイティブになったつもりで、本気でやることです。

英語の音を、聞こえたままに忠実に再現することに集中することです。

そう、好きな曲を心をこめて歌うように、です。

なぜか?

根本的に、まず英語は腹式呼吸だからです。

口先だけや音痴な英語なんて、聞き手に届かない。
だから、英語はもう「音楽」そのものだと思った方が早い。

この意識で1日30分、トレーニングを続ければ、1年後にはあなたのスピーキング力は、とてもナチュラルで思いのままに話せるレベルまで劇的に成長することでしょう。

以上、「本気で」英語を話せるようになりたい。
そう思っている人にお届けするシリーズでした。

ぜひお試しください。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童