<アメリカでの、留学生のバイト事情(後編)>

日本にもある有名なピザ屋さん「PIZZA HUT」がキャンパスにありました。

前回お話しした通り、留学生は「キャンパス内でのバイトは可」というのがアメリカの決まりです。その中で言えば「PIZZA HUT」はバイト生の中で一番人気のポジションだったのです。

理由は、まかないとしてピザがいっぱい食べれるから(笑)

しかもそのピザは、自分で好きなようにアレンジできるので、僕はいつも「スプリームピザ(具材全部乗せ)」のチーズと具のマシマシで作ってましたw

閑話休題。

アメリカの大学では、夕方授業が終わると5時ころに夕飯を食べに学生たちがカフェテリアにやってきます。結構、夕飯の時間が早いんですね。

しかしながら、20歳前後の若者ですから、やはり夜になると早速小腹が空いてくる。

その時間帯に唯一キャンパスで空いている飲食店が「PIZZA HUT」ということもあり、22時くらいにピークタイムがやってくるのです。

ピークタイムが過ぎると、当然のように洗い物がいっぱい溜まります。

そのタイミングで必ず現れるのが、マネージャー(責任者)のおばちゃま。

小柄で丸っとしていて、とてもかわいらしい方だったのですが、数名のバイトのうちだれか一人を指先でクイクイっとしながら必ず呼んではこういうのがお決まりでした。

“Do you wanna wash dishes?”(お皿洗いたい?)

ここが面白いところで、日本であれば「お皿を洗って?」と「指示」をされるのが一般的ですが、アメリカでは「お皿を洗いたいかどうか」と「気持ちを聞く」言い回しをするのが文化の違いを感じるわけです。

とはいえ仕事ですから、そうは言っても実際は遠回しに皿洗いをするよう言われているわけで、返答は最初から”YES”しかありません。

でも”YES”と言えば、「お皿を洗いたい人」になってしまうわけです!

さて、結果としていつも「お皿を洗いたい人」になる僕は、「本当はそうじゃない」と心の中で思いつつも洗い場にボチボチ向かおうとするのですが、背中から決まって飛んでくるのが全編の冒頭の一言。

“ASAP”

当初、英語がまだまだであった僕は意味が分かりません。同じバイトメンバーに聞きました。”ASAP”って何?と。

「ああ、”As Soon As Possible.”(できるだけすぐ)だよ」

ネイティブの間では日常的な短縮・会話表現。なかなか教科書でお目にかかることはないと思いますが、英検では出題実績があるだけに、ぜひ覚えておいてください!