シンガポールツアー・レポート【DAY 2 -episode①「バスがこない!」】

シンガポール2日目は、今回の楽しみの一つ、セントーサ島へ!

セントーサ島は、シンガポールの南端に位置し、ユニバーサルスタジオや世界最大級の水族館、メガジップやバンジージャンプなどの人気アトラクションのほか、美しいビーチなども楽しめる島全体が観光に特化した「リゾート・アイランド」である。

「今日は一日遊ぶぞー!!」という思いで、朝9時にホテルロビーに集合したのだが、ここでまたしてもトラブル発生。

バスが、来ない。

このバスはシンガポール現地の会社に直接メールを送り(もちろん英語)、旅程や金額などを打合せして、私自身が手配していたチャーター便なのだが、恐れていたことが現実に・・・。

(実際のメールの一部。たしかに7/29の9:00にホテルとなっている)

ホテル前には多くのお迎えのバスが次々とやってきて停車しており、当然、念のため全ての運転手さんに確認しても、どれも該当しない。

約束の9時を回り、参加者の皆様には事情をお伝えして今しばらくお待ちいただくようお願いしたものの、貴重な時間は一刻一刻と失われていく。

事前にあずかっていた運転手さんの携帯電話に電話しても、これもつながらない。電話番号が使われていないとアナウンスされるのだ。

バス会社に電話をし、どうなっているのかを問いただす。急いで確認して折り返すと言われるが、気が気ではない。

9時10分になったころ、一台のバンがホテルの車寄せに入ってきた。サイズ的にはドンピシャだ。すぐに運転手さんに声をかける。しかしながら、バス会社も違うし、行先もセントーサ島ではないとあしらわれる。「きっとこれだ」と思っただけに、落胆せざるを得ない。

いよいよ本格的にまずいと思い始めたころ、バス会社から折り返しの電話がかかってきた。

「もうついてます。」

「え!?」と思ったその瞬間、視界に入ってきたのはつい今しがた「違う」の一点張りでまともに話を聞いてくれなかったあの運転手さんの、こちらへ近づいてくる姿だ。

「あんたたちが乗るんだろ?」という感じで、何事もなかったかのようなシレっとした態度で話しかけてくる。携帯電話はバス会社とつながったままだ。

私はバス会社に「いま見つけたよ」と告げ、「とにかく後でまた連絡する」と言い、電話をきる。

追い打ちをかけるように「早く乗れよ」みたいな調子でヘラヘラと話しかけてくるので、(ブチ切れた✕ ←誤り)不満をお伝えした(←〇正解)。

(俺たちは早くここに行きたいんだ!!!)

残念ながら、海外では日本人は舐められやすい。

英語ができない(と思われている)し、おとなしくて何も言い返してこないとタカをくくられているからだ。まして私の場合、身長も低い上に実年齢よりも若く見られることが多く、今でこそ相応になってきたが、ちょっと前までは外国の方に混ざると子ども・年下扱いされることも少なくなかった。

一方で、これはぜひ覚えておいてほしい
「トラブルに巻き込まれたときの海外の常識3選」

①泣き寝入りは絶対NG。
海外では「言わない」=「問題ないor自分に非がある/相手に非がないと認めたということ」となる。

②口論はしないより、した方が良い。
言いたいことを思い切り言い、しかしながら最後はお互いの言い分を認められるのであれば認め合うのが基本的な世界のマナー。

③自分に非がある場合でも簡単に謝ってはいけない。
例えば訴訟大国アメリカでは、仮に交通事故において「6:4」でこっちが悪くても、“I’m sorry.”を言った時点で「10:0」で自分が悪いと認めたこととなる。

1年やそこらではなく、やはり5年以上も実際に海外に住み生活をしていれば、嫌でも様々なトラブルには巻き込まれる。故に、私がアメリカにいたときから上記のような世界のマナーや暗黙のルールの重要性は、肌身に染みて理解をしてきたし、何度となく経験を積んできた。

日本では絶対にしないが、外国においてはこういう時に一番有効な方法は「キレて見せる」ことだ。

まして、今回は個人旅行ではなく、大人数で来ている団体の責任者としてこれ以上の不利益を被らない為に、ここは戦わなければならない場面だ。

(子供たちのユニバの時間があああああ!!)

あなたは先ほど、違う、とおっしゃいましたよね?」

私はこれをもう少しきつい言い回しで話していたような気がするが、とりあえず切り出した。

運転手「・・・(面倒くさそうに半笑いしながら)」

つくづく態度が悪いとは思いつつも、塾の先生が「お前舐めてんのか、こら」なんて乱暴な言葉はダメだし使わない。

私「あなた様は私のことをお舐めになられてるのですか?」

すると運転手。

運転手「あ!?」

と言いながら血相が変わる。なんて粗暴な人なんだろう。私の言い回しに、どこか気に障りるところでもあっただろうか。

私も応じます。

私「あなた様。『あ!?』ではございませんよ。」と。

実際のところは私はこれにちょびーっとだけ感情をこめただけなのに、なぜかだかわからないけど、相手との物理的な距離が十数センチくらいまで縮まってくる。運転手、臨戦態勢。

ふつうはここで一歩下がるのが安全と思われがちだが、実は違う。こういうシチュエーションで引き下がると相手がひるんだと思い、逆にそこに付け込んでくる可能性があるので、絶対に引き下がってはいけない。国際関係における外交でもよく起こる事だ。

私「あなた様は、セントーサ島には行かないとおっしゃいましたよね?」

運転手「俺は日本人が乗るとしか聞いてねーから!」

私「行先も聞いていらっしゃらなかったのですか?」

運転手「聞いてねーって!俺は悪くねーんだ!!」

私「何をおっしゃっているんですか。お遅刻をされていますよ。」

運転手「・・・・それは、俺が悪かった。。。」

もしかしたら私のセリフだけ訳が丁寧すぎるかもしれないが、(ギリギリラインの「Fワード」をたぶん少しだけ交えながら)上記のような内容的のやりとりの末、運転手はいちおう謝り始めた。
謝られたらこちらもこれ以上の攻撃はしちゃいけない。

「とにかく皆すぐ連れてくるから。わかった?」とだけ伝えると急いでロビーに戻り、まるで何事もなかったかのように「皆様すみません、いまバスが到着しました💦」とご案内し、9:25、ようやくセントーサ島に向かうこととなった。