<第48回:永久保存「英検二次面接試験」絶対合格を手に入れるためのテクニック ②>
英検二次試験A日程に続き、今週末今回の英検最後となるB日程がやってきます。
前回の前提を基に、特に準2級以上で苦戦する人が多いQ&Aタイプの問題について、どうしても困ったときの、本来なら有料級の緊急対応テクニックをご紹介しましょう。
Q&Aタイプの問題とは
・準2級
→No.4:“Do you think~?”で始まる「世の中の一般的物事について」
→No.5:“Do you~?”や“Are you~?”で始まる「自分のことについて」
・2級
→No.3“What do you think about that?”で聞かれる「世の中の一般的物事について」
→No.4:“Do you think~?”で始まる「世の中の一般的物事について」
のことを指します。
3級や準2級のNo.5は「自分自身」のことなので、比較的答えも出しやすい傾向があります。
問題は「世の中の一般的物事について」です。ここで解答が出すことすらできない生徒が多いので、そこを掘り下げていきます。
まず、同問題ではライティング同様、「個人の経験や、考え、自分が見聞きしたこと」は理由とは認められませんので、“I, We, You”は原則使用できません。
ということは、「だれ」についてなのか、ここを確実に把握する必要があります(例:Students, Japanese, workersなど)。具体的に提示されない場合は、“People”を使いましょう。
また、Q&Aでは最低2文、英文として正しく内容的にも十分な解答を出さなければなりません。制限時間があり、長考している余裕がない中ですので、立派なことを言おうとすると逆に焦りにつながり、思考が停止する最悪のパターンになる危険性が高いのです。
ゆえに、ある程度「定型化」して、型通りにまずは2文答える。その上で余裕があれば3文目に本当に自分が言いたいことを持ってきましょう。
そしてその「定型化」とは
1.「○○することは、△△だ」
例1-1)
Q.“Some people say that it is a good idea to shop at a discount store. What do you think about that?”(一部の人はディスカウント店で買い物をすることは良い考えだと言っています。あなたはそれについてどう思いますか?)
A. “To shop at a discount store is useful (for people).”(ディスカウント店で買い物をすることは人々にとって役に立つ)
このように、まずはクエスチョンの語句を使って主語を作り、”○○is~”とbe動詞でつないだら、一言添えて1文を完成させてしまうのです。
この最後の一言には
・important:重要な
・comfortable:快適な
・convenient:便利な
・exciting/ interesting:(非常に)おもしろい
・useful:役に立つ
・necessary:必要不可欠な
・healthy:健康的な
・difficult:難しい
・a good for ~:~にとって良い
などが使いやすいでしょう。ただし、“good”一語だけでは内容が不十分とされるので、例えば“good for the environment / their health”(環境/健康にとって良い)など、必ずなにか付け加えて使うようにしてください。
2.「人々は○○できる(/しなければならない・するべき)」
例1-2)上記からの続きで
“People can save money.”(人々はお金を節約できる)
このように、自分が「役に立つ」という語を選んだのであれば、それに関連して「主語の人がいったい何ができるから役に立つのか?」と考えるのです。
ここでも難しい文章を作り必要は一切ありません。「短く、簡単に、日本語で」、「できる・しなければならない・するべき」ことを一言考えましょう。
これだけで十分
満点
です。
否定的な内容でもこのパターンは有効です。
例2)
“These days, more and more shops are open 24 hours. Do you think it is a good trend?”(今日、ますます多くのお店が24時間開いている。あなたはこれが良い傾向だと思いますか?)
“No.”→“Why not?”
“To open shops for 24 hours is not good for the environment. People should think to save more energy.”(お店を24時間空けておくことは環境に良くない。人々はもっとエネルギーを節約することを考えるべきだ)
このように、ある程度定型化しておくことで、大きな間違いを犯すリスクも減らし、かつスピーディーに作ることができるのです。
いかがでしたでしょうか?
特には自分が詳しくないようなトピックも出題される中、それでもまずは確実に1文を作ってください。実はそれで合格ラインを満たすことができます。さらに一文を作りきれれば、もう安心です。
ただし、くれぐれも難しく考えないこと。
「短く・簡単に」2文を作り、その上で本当に自分が言いたい事や、さらに思いつく・言えることがあればそれはプラスアルファとして、その後です。
各種予想問題集には様々なタイプの問題が出ていますので、まずは定型文で自分なりの解答の形を一通り作っておけば、当日は驚くほど余裕をもって答えることができることでしょう。
皆様の合格を心よりお祈りいたしております!
熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童