『準2級プラス』リーディング問題徹底解剖【準2級プラス対策その3】

2.長文穴埋め・読解問題

①長文の構成語(句)の詳細(英検公式サンプル問題 大問3Bより)

・全318語中

2級レベルの語(句)  →5/318=1.6%

準2級レベルの語(句) →38/318=11.9%

3級(以下)の語(句) →275/318=86.5%

②ただし、注意するべき文法・語法の出題

2級レベル →無生物主語構文、推量の助動詞の過去形 など

準2級レベル →2次面接頻出表現、比較の決まった表現(比較級の強調など)、分詞構文、推量の助動詞、使役動詞 など

【分析結果】

上記のデータを見てもわかる通り、準2級プラスの長文問題はなんと

86.5%が3級以下レベルの語(句)である!

さらにこれに準2級を加えると、98.4%となるため

本来、それまでの語彙力をきちんとやっていれば長文読解の内容はほぼすべて分かるはずだ。

しかしながら、気を付けなければならないのが、使われている語句は簡単でも、要所要所で読み間違させるような仕掛けがしてある。

例えば、3級以下の語であっても、”help”はすべて「役立つ・役に立つ」だし、”work”「努力」の意味で使ってきており、安易に「助ける・手伝う」や「働く・仕事」と思って読むと、文意が分からなくなっていく、といった具合だ。

つまり対策としては、これまでやってきたどんな簡単な語であっても、まだ自分が知らない「訳」があり、それで使われてくるのを理解した上で

辞書を使った堅実かつ正しい学習をしなければいけないのが「準2級プラス」の長文の特徴ということだ。

早く合格したいのは分かる。単語の意味を調べるときに携帯を使ってラクをしたいのも分かる。単語帳をやっていれば対策をしてる感じになるのも、よく分かる。

しかしながらその勉強法では準2級プラス以上のレベルでは、その勉強法では後々苦戦することが必至だし、何度も苦杯をなめることになるだろう。

急がば回れ。合格するのに手を抜かない・ラクをしない。必ずどんな語であっても辞書を読み物として、きちんと詳細まで目を通すことが最大の対策であることを肝に銘じておこう!