<第18回:冠詞にみる「熊本ザ・グローバル学院」の名前の由来>
今回は<英語と日本語の違いすぎる○○>文法編:
「2.名詞の使い方/使われ方」のまとめとして、どこに名詞がいるのかを今一度確認しておきましょう。
名詞がいるのは
・主語
・動詞の後ろ(目的語)
・前置詞の後ろ
まずはこの3つですね。
ですので、例えば
“Many lost their gold.”
という文章であれば、動詞”lost”(=失くした・失った)の前後が動詞ですから、
「多くの人が自分の金を失った」となります。
また、以前紹介した“Plants and trees lower temperatures.”であれば、“~s”がついている“Plants and trees”が主語、“temperatures”が目的語ですので、真ん中の“lower”が動詞となり、「植物と木が温度を下げる」と読めるわけです。
そこで最後に気を付けておきたいのが、名詞の前によく伴う「冠詞」という存在です。
それがあるということは、つまり後ろに名詞があるというサインということになります。
ではどのような語があるのか。
・a/ an~:特定はしないが、数えられる名詞が単数であることを示す。「一人の~・一つの~」の他に、「ある~」と訳す時もある。
・the~:特定可能な名詞全般につく。「その~」とも訳す。あるいは世の中に一つのもの(一番のもの)や、固定されているもの、元々付けるように決められているものなどの前。
・this~:「この~」の意味。物理的・時間的・文脈的に近くのものを指す。複数形は“these~”
・that~:「あの~・その~」の意味。物理的・時間的・文脈的に(やや)離れたものを指す。複数形は“those~”
・所有各(my, your, his, her, its, our, their, 人’s~=「(人)の~」)
などです。
すべて中学校1年生~2年生レベルですが、ここさえ押さえておけば様々な違いに気づくことができます。
“A man/ studies/ its show.”「ある男は/研究している/その興行を」
“A man’s studies/ show/ it.”「ある男の研究が/示している/それを」
実際、同じような単語を使っていても、内容は全然違うことに気がつくと思います。
なお、「熊本ザ・グローバル学院」の「ザ=the」は
学院オープン前に知人友人に行ったアンケートやヒアリングの中に「不要」と感じる人もいましたが
“The”は「世の中に一つのもの/一番のもの」に付けるという使い方があることから
私のこだわりで外さなかった部分なのです。
結論。
違いすぎる文法1&2を究めれば、英語の最も基本的な形が見えるようになる
=文章のレベルが上がっても間違いをかなり減らすことができる
=英検や学校のテストでの長文読解を始め四技能において減点が防げるため、点数が上がる/英検に合格する確率が上がる
すべての分野において言えることですが、基本をいかに大事にするか。
あとは、あなたの意識次第です!
熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童