<第35回:血液型や理系・文系でわかる「英語相性占い」②>
(2×3)+(4÷2)+(3×1-0.1)=?
いきなりですが
この問題、解けますか?
そう、答えは「10.9」ですね。
ところがもし、このように計算したらどうでしょうか?
(2×3)+(4÷2)+(3×1-0.1)
=6+2+(3×0.9)
=6+2+2.7
=10.7
「0.2」の違いはありますが、おしいですよね。
いや、むしろだいたいあっていると言っても差し支えないはずです。
きっとそれくらいの誤差は大した問題ではないでしょう。
と、言ったらきっと
「この人、大丈夫?」とさえ思われるでしょう(笑)ところで、です。
“This is the pen for which I looked yesterday.”
この文章の訳はいかがでしょうか?
正解は「これは私が昨日探していたペンです」
ですが、現実問題、だいたいよくあるパターンは以下の通りです。
1.わからないので訳さない
2.「これはペンで、私はそれを昨日見ていました」など、大体の感じでいく
3.文法の知識を使ったり、調べたり、質問してきちんと訳を出す
とくに多いのが2番!
確実に半数以上の人たちがこの傾向にあります。
これを「つもり症候群」と言います。
英語の成績が悪い人が陥っている典型的なパターンです。
先ほどの数学風に言えば、
「多少の違いはありますが、おしいですよね。
いや、むしろだいたいあっていると言っても差し支えないはずです。
きっとそれくらいの誤差は大した問題ではないでしょう。」
という考え方です。
なぜ数学では計算の順番を間違え
答えが少しずれるだけでもダメなのに、
英語ではこのような「ざっと」したやり方でいいと考えてしまうのか?
数字と言葉の違いはあれど
「数式と答えはイコール」であるように
「英文と日本語訳もイコール」であるはずです。
「英文=日本語訳」
右も左も同じ。
これを別名「1:1の法則」と言います。
数学はきちんと計算しなければいけないけど
英訳、日本語訳はおおまかでいい。
そんなことはありません。
「英文を訳したら内容が変わっていた」
それは完全にただの訳し間違えです!(笑)
傾向として理系の方が英語の成績が良いのも、
几帳面な性格の人の方が英語との相性が良いのも、
数学のようにきちんと決まり通りすべて答えを出しているから、です。
言い換えると、英語の世界では少なくとも
丁寧にあたる人の方が圧倒的に有利である。
これは厳然たる事実です。
かく言う私も、元々は大雑把な性格ですが、
社会で鍛えられ、いま英語をやるときは
さすがに細かく丁寧にやるようになったタイプです(笑)
ということは、大事なのは相性ではありません。
リーディングもライティングもリスニングも全部
英語ができるかできないか。
テクニックや知識以前に、
まずは「自分の意識の持ち方が一番大事」
ということですね!
熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童