<第6回:いつしか僕らが「そういうものだ」と受け入れてきた英単語のこと>

“I have a pen.”は、「私はペンを持っています」という意味です。
中学校に入って比較的すぐ、皆さん学校で習いましたよね(今は小学校ですが)。

さて、それからほどなくして。
「私は2人兄弟がいます」は英語で“I have two brothers.”と言いましょう!
と英語の先生が教えてくれます(最近は習う順番が逆のところもありますが)。

ところで、
“I have breakfast every day.”が出てくると、この文は「私は毎日朝食を食べます。」と訳すのだと。

だいたいこの頃に一度くらい思うんですね。

ん?“have”=「持っている」ではなかったの?
なぜそんな風に変わるの?
っていうか、ひとつの語にいくつも意味があるのって変じゃない!?
英語って分かりづらい!!

というような具合です。

私も「なぜ?」と感じた経験がありますが、学校の先生も周りの大人も「そういうものだから」と言いますし、なんなら辞書にもそう書いてあるので、いつしか自分も当初の疑念も忘れ「そういうものだ」と受け入れたものです。

ですので、さらに “We had rain yesterday.”は「昨日雨が降りました」、“My mother had a baby.”は「私の母は赤ちゃんを生みました」と習えばそれで飲み込みました。若干モヤモヤする時があっても。

一方で、単語テストのときに単語帳にいっぱい意味が書いてあるとさすがに「覚えるのがめんどくさい」「なんでこんなに」と、英単語に対してまた不満が首をもたげます。

ここで一度「英語と日本語の違いすぎる文字」を思い出してください。そもそも論、「英語26文字vs日本語3100文字」ですから。約120分の1の文字数の中で色々と組み合わせ、並べ替えて単語を作ったところでどうしたって語彙数は少なくならざるを得ません。結果として1単語あたりに複数の意味を持たせておくしか方法がない英語側の事情もあるのです。理由はちゃんと存在します。日本語ユーザー目線で文句を言うのではなく、そこは理解してあげなければ英語もかわいそうです。

ただ、学習者として大変なのもわかる。そこで私が「根っこの法則」と呼ぶテクニック。
これは、10意味がある単語でも、実は根っこの1つを押さえれば全部カバーできてしまう優れモノです。また次回、詳しくご紹介しましょう。

熊本市中央区にある英語塾 熊本ザ・グローバル学院

糸岡