<第7回:単語暗記は「根性論」ではなく『根っこの法則』を使う!>

「順序・順番・整理・整頓・正常な状態・秩序・命令・注文・(会議の)慣行・議事進行手続き」
全部で10個の日本語を並べてみました。

学校の先生は言います。
「皆さんこれを暗記して、忘れないようにしてください。」
「次の単語テスト範囲です。それまでに覚えてきてください。」

「どうやって覚えるのか」ということは教わりません。
「覚えてきてください」→「覚えなければいけないんだぞ」→「がんばれよ!」→「気合だー!!」とはならないでしょうが、英単語を覚えるのはあくまで「生徒の努力次第」で、やはりどこか根性論なんです。あるいは、もう脳トレ状態(笑)。

実はこれ、全部“order”という単語の意味なのです。
そうです、昔ビストロスマップのコーナーで中居正広さんが叫んでいたあの「オーダー!」の“order”=「注文」です。実はこんなに意味があるんですね。

同じような語がまた数百・数千語あって、その全てを覚えましょう。と聞いたら…つらくないですか?(笑)

“order”は「順序だったものや状態」が語源なので
『きちんと』
と一つ覚えておいてください。すると

・数字や列が「きちんと」並んでいる→「順序・順序」
・お部屋が「きちんと」してる→「整理・整頓」
・世の中や社会が「きちんと」なっている→「秩序・正常な状態」
・順序良く「きちんと」行う→「命令」「注文」
・会議を「きちんと」進める→「慣行・議事進行手続き」

という具合に、シチュエーションごとに「きちんと」を言い換えたら簡単に終わりです。

この一つを押さえておくと、例えば“order”を使った表現になっても
“in order”は?
=「順を追って、整頓して、きちんと」

・“out of order”は?
=「きちんと+してない(“out of ~” = ~ 無・外)」という形なので「(機械が)故障中」

ですし、「アメリカン・サイコ」という映画で「私の人生は“order”だったのに、なぜだ!」と、主人公(=殺人鬼)が逮捕される前に吐いた台詞は、字幕で「人生は『完璧』だったのに」となっていました。私なら『順調』とします。どちらも辞書には載っていません。

つまり、無理な暗記はしなくても、ひとつ、語源なりそこから覚えやすい「キーワード」を押さえるだけで、英単語は使えるのです。これが同じ「根」でも「根性」は要らない、『根っこの法則』です。

熊本市中央区にある英語塾 熊本ザ・グローバル学院

糸岡