<第8回:金八先生もビックリ(?)今日は英単語の『足し算』の授業>

私は小さい頃、あまりテレビでバラエティやドラマを観るという習慣がありませんでした。数少ないその中で「3年B組 金八先生」だけは毎シリーズ観て、金八先生の熱血ぶりに胸を熱くしたものです。

金八先生はよく漢字の話もしていましたね。例えば
「正しいという字は『一つ』『止まる』と書きます。どうか『一つ止まって』判断できる人になってください」。
簡単なようで、実行するとなるとなかなか。さすが金八先生、含蓄のある言葉です。

ところで、
「“uniform”という単語は『一つの(=“uni”)』『形(=“form”)』と書きます。どうか『制服』と覚えてください」。
これは簡単なようで、実際、簡単ではないですか?

「ユニコーン(=“unicorn”」という、頭に角が一本はえた架空の動物がいます。
『一つの(=“uni”)』+『三角錐(=“corn”)』と書くんですね。

「三角錐(さんかくすい)」と言うと急に堅苦しく聞こえますが、サーティーワンアイスクリームのレジのお姉さんが「カップにしますか?コーンにしますか?」と聞く、あの「コーン」と言えば分かりやすいでしょうか。
あるいは、体育の時にグラウンドに置いた赤色した「コーンポスト」の「コーン」も確かに「三角錐」の形をしています。そう考えると、意外と身近で使われている言葉なんですね。

じゃあ、“uni”に“te”を足して動詞にすると?“unite”=「一つにする」(→「合体・連合する」)。
ではでは“United Nations”は?“United (「連合した」)”+“Nations(「国家」)”=「国連」ですし。
“United States”は?“United (「合体した」)”+“States(「国・州」)”=(アメリカ)合衆国。そういえばアメリカは元々、イギリスの13の自治が認められた植民地だったですね。

という具合に、つまり<漢字の造りと、英単語の造りには意外な共通点がある>ということです。
たった26字の並べ替えで単語を作る英語では、このような意味を持つ語の「足し算」が多く行われています。漢字の「へん」と「つくり」のように、部位の意味を覚えると組み合わせを見ただけで単語の意味がわかったり、覚えたり思い出しやすくなる。こんな英単語の学習法もおススメです!