<第14回:英検直前対策、何するの?「これでしょ!」>
英語の一つの大きな特徴は、「結論・伝えたいことを先に出す」。
例えばライティングで「私はこの意見は良くないと思います」と書きたい。
そんなときですら
直訳で“I think this idea is not good.”とするのではなく、
まずは「思う/思わない」をはっきり伝えてほしいので
”I do not think this idea is good.”(私は思わない/その考えが良いと)とするのが正解です。
ですので、まして主語と動詞が不成立だと、最も大事な部分がきちんと伝わらない可能性が出てきてしまうんですね。
ところが、世界6カ国で研究者のための英語論文校正サービスを行っているある会社の、ノンネイティブによる文法ミスの統計データによると、「主語と動詞の不一致が第2位」という結果になっているのです。
優秀な研究者の皆さんでも、ついやってしまいがちな間違いということですから、私たちはなおさら普段から意識して気をつけておかなければなりません。
書くだけでなく、もちろん読むときでも必ず主語と動詞を追いかけながら読みましょう。
例えば
・The sun shines and warms the air, but plants and trees lower temperatures.
これなどは「サンシャイン(日光)と温かい空気、しかし植物と木、より低い温度」
なんのこっちゃ??となりやすいんですね。
これ「太陽は輝き大気を温めるが、植物と木は温度を下げる」と書いてあるんです。
主語と動詞を見つけ出せるか出せないかで、文章の読み方がこれだけ変わってくる典型的なパターンです。
もっと言えば「主語→動詞」というのが基本路線なので、動詞が分かればその前に主語の部分がある、ということでもあります。(ここではshines, warms, lowerがそれぞれ動詞)
それさえ見つかれば、あとは簡単です。
・Many lost their gold.
たった4語の文、どれが動詞かな?“lost”=「失った・なくした」だったな!
ということは
“I have a pen”「私はペンを持っている」と同じように「主語は/が、~する/~を・に」の形と同じように訳せばいいのだから「多くの人が、失った/自分たちの金を」と読めるんです。決して「多くの金がなくなった」ではないので、こういうところを丁寧に基本通りにやっていくと、長文でも点数が伸びやすいんです。
ですので、英検直前、何を勉強するか。
一つだけ選ぶなら「動詞」をもう一度しっかり確認しておきましょう!
すると「主語と動詞」を見つけられるので、文意も取りやすくなりますし、英文の最も伝えたいところを受け止めることがでるはずですよ!
熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童