<第33回:あなたのその単語の覚え方、本当にあってますか?②>
2週末連続での英検2次面接の最中ですね。
A日程で既に終わられた方はいまから結果が待ち遠しいことと思いますし、一方でB日程の方はあと2日後と迫って、準備の最終段階に追われていることでしょう。
蛇足ながら、英検二次面接では複数の問題が用意されているため、万が一、前の受検生のやり取りが教室の中から聞こえてきても、その問題が自分に出るとは限りません。
やはり直前は、自分の力を出し切ることに集中して
ストレッチや深呼吸、イメージトレーニングに徹しておきましょう。
さて、前回「あなたのその単語の覚え方、本当にあってますか?」となかなか刺激的なタイトルでしたが、本日はその後半です。
言われてみれば、
”some”を「いくらかの」と覚えても
なんだかわかるようで、いまいちよくわからない訳ですよね。
「わかるようで、わからない」
これは、どっちなのかと言えば
結局「わからない」のです(笑)
もっと言えば“some”はつまり
「多い、多め、多くもなく少なくもなく、少なめ、少ない」
どれなのでしょうか?
答えは「少なめ」です。
これに迷うのであれば、
やはり覚え方が間違えていたということになります。
”some”は
1.少し(の)、ちょっと(の)
2.一部の、ある~
3.何か、何○か(の)←「何人かの、何個かの」
と覚えておきましょう。
例えば英検2級の二次面接では、”Some people say~”で始まるクエスチョンがありますが、これは「一部の人、何人かの人」の意味ですし、あるいは私がネイティブの友達とラインの会話で、他の人に確認ごとがあり「ちょっと聞いてみるね」と言いたいときには”I’ll ask some.”「ちょっと=some」を使います。
そしてこれは、なんと受験でも狙われたことがあるのです。
中級レベルですが、ぜひ答えを見る前に一度考えてみてください。
(長文の一節)….”Brush your teeth.” This is something that parents always tell their children….
-
- Q.How many parents, who always tell their children to brush their teeth, are there?
- Many 2. Almost all 3. Around a half 4. Less than a half
いかがでしょうか?
最後に、”some”の「少なめ」というのが
具体的にどれくらいかと申し上げますと
大体の感覚としては「2・3割~過半数以下」を指します。
多数決をやった時
51:49だとしても
51が「多数」で、49は「少数」ですよね。
49%は決して「少ない」数ではありません。
そのような意味でも「少なめ」が正解なのです。
なお、今回は代表例として”some”を取り上げましたが、
このような「間違えた単語の意味の覚え方」は
枚挙にいとまがないのが現実です。
自分が「このままでは危ない気がする」
「もっと他の事例も知りたい」などと思われた方は
ぜひ授業に参加してみてください!
熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童
・・・・・・<上記の答え>・・・・・・・
(長文の一節)「歯を磨きなさい」これは、一部の親が自分の子供たちにいつも言うことである。
Q.自分の子供にいつも歯を磨くよう言う親はどれくらいいますか?
1.たくさん 2.ほぼ全員 3.半分前後 4.半分以下
答え. 4