<第50回:国際学「2100年、日本は黒人化する!? 」②(コラム)>

2020年度第3回目の英検日程がすべて終了し、今回も

高校1年生が2級を、県内上位2%以内の超高得点で合格

など、すばらしい結果が生まれました。

次回までは訳も2カ月半と迫ってきておりますが、少し一息入れて、前回のコラムの続きのお話をしましょう。

国際学を専攻していた私の分析では、2100年までに日本は皆さんの想像以上にはるか大きく変わってしまう可能性が極めて高いと見ております。

それはつまりタイトルにある通り「日本が黒人化する」ということなのですが、データをご紹介しながらその理由を簡潔にご説明します。

1.世界の先進国(および新興国)の人口予測:現在→2100年

・日本:1億2800万人→5300万人

・中国:14億→7億3200万人

・イタリア:6100万人→2800万人

・その他:スペイン、ポルトガル、タイ、韓国など多くの国で50%減

さて、まず上記のデータの通り、多くの国で人口が半減前後します。

これは食生活・栄養状態の改善、医療技術の進歩、教育水準の向上とそれに伴うライフスタイルの変化などが要因としてあげあれ、少子高齢化が進むためです。

言い換えれば、少子高齢化は社会が成熟してきた証左と見れなくもありませんが、「一人っ子政策」を長年取っていた中国の人口減は特に6億6800万人とすさまじく、いまや経済大国でもある中国の生産力の低下は、世界中に大きな影響を与えることは間違いありません。

2.世界全体の人口予測

・73億人→88億人

一方で、にもかかわらず、世界全体の人口はますます増えていきます。

なぜでしょうか?

3.アフリカの人口予測

・10億3000万人→30億7000万人

世界全体が15億人増えるのに対して、アフリカでは20億4000万人増えているのが分かります。すなわち、アフリカの人口増が世界の人口減を飲み込んでいる状態になると言うことです。

このことから何が起きると想定されるか。

ごく常識的なシナリオとして、人口が減れば労働者人口が減り、生産力低下や税収減が起こります。不景気になりさらに社会保障が十分機能しなくなれば、行く先は今と比較にならない生活難です。

当然そうならないために各国政府は手段を講じることになるわけですが、人口が半減すると言う状況であれば女性進出や定年退職者の雇用、技術革新などのロボット化を進めたところで、最終的にはやはり海外からの労働力の受け入れを拡充するしかありません。

日本は特に島国で、移民政策には保守的ですが、2100年に自分自身は他界していても我が子やわが孫たちはその中で生きていかなければいけないわけで、ある程度の生活水準を維持するためには、やはりある程度の妥協は必要でしょうし、門戸は嫌がおうでも開かれていくでしょう。

生活水準を下げられればいいですが、日本で医療費全額負担や消費税20%や30%超えという政策は政府には絶対に打てませんから。

しかしながら新興国レベルの国であっても人口が半減するのであれば、労働力の募集は世界で最も増え続けていくアフリカからにならざるを得ないのです。

どのように移民受け入れを行うか

もちろん文化も言葉も違うわけですから、生活の安全を守るためにも、誰でもいいというわけにはいきません。ですので、アフリカに日本語学校を作り、現地での人材育成(例えば子供達に幼少期から日本語をはじめ、日本の文化や生活様式などに慣れさせる)が導入され始めるでしょう。

現地の反発も想定されますが、日本語学校周辺地域には医療提供やインフラ整備、技術指導などの後押しも同時に行うべきですし、当然国同士での具体的な取り決めがなされるはずです。

世界からの批判はないのかと言えば、大体にして中国が真っ先に実行に移すでしょうし、他国も人口半減の状況では発展途上国とウィンウィンの関係のもと、追随していくものと思われます。

最も懸念されることは、アフリカの人的・物質的資源をめぐって紛争の火種が確実に生じることです。遵守するべき国際ルールを先にきちんと作っておかなければ、アフリカが戦地と化す危険性も多分にはらんでいますので、非常にセンシティブな運営になります。それでも一部違法な搾取を行う国や企業は絶対に出てきますので、それが一番怖いですね。

いずれにせよ、そのような世界の潮流の中で日本は日本として人材の確保に努めなければなりません。現地教育をせずに多量の移民受け入れは、さすがに無理でしょう。

そこまでの過程として、国会や国内世論も様々な賛否が飛び交うことと思いますが、徐々に緩和の方向は強くなっていくはずですし、事実すでにそのようになっています。

その時日本人はどうするべきか

とにもかくにも、2100年の日本の暮らしは、人材を海外に出せる余裕のある(むしろ貧しくて子供に出稼ぎにもらいたい家庭などが多い)アフリカからの労働者が激増し、街ゆく人は今よりも多文化な色彩が急速に進む中、生活不安から人種差別などが起こらないよう、いまから国内で起こるグローバル化を念頭に入れておかなければならないのです。

一方で日本文化の保存も大事です。ぜひ肌の色やルーツは違えども彼らにその一端の担い手になってもらいたいですし、そのためにも共存のための教育方法は熟考されなければなりません。

それでもなお想定される、地方や田舎でも身近で飛び交う多言語。
あなたの孫やひ孫のパートナーが日本人であるとも、もう限らないのです。

英語くらいできないと。

日本にとっては第2の開国と呼べるような時代まで、あと80年弱です。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童