<第57回:本気で『英語が話せるようになりたい』と思っている、全ての方へ②>

例えば海外旅行で、単語だけでコミュニケーションを図ることも、絶対無理とは言いません。あるいは、簡単なフレーズ英会話である程度を乗り越えることもできるでしょう。

「なんとなく」で良いのであれば、市販の参考書を覚えるだけでも十分有効だと思うのです。

しかしながら、「スピーキング力」という点で言えば、それは「話せる」ことにならないのも事実です。

私自身、海外では、日本では想像もつかないような経験を何度もしています。

例えば、タクシーの運転手がずっと携帯をいじりながら運転をしてあわや事故を起こしそうになったり、明らかに「キマって」いるジャンキーに絡まれたり、です。

そういった不測の事態は起こりうる。
その時にどのような行動を取るのが正解なのか。

一人ならまだしも、大事な人と一緒の時に生命の危険を感じるような事態を黙して我慢したり笑ってごまかすのは、特に海外ではまったくの間違い、ご法度です。

沈黙=容認

これが世界の常識だからです。

そんなときこそ、そのときのための『スピーキング力』です。

「運転中に携帯をいじるな!」
「俺に話しかけるな!あっちにいってくれ!」

と、どんなとっさの場面でも自信を持ってピシャッと意志表示できますし、その自信の表れこそが自分や自分の同行者の身を守る最大にして最善の手段です。

当然そこには、最低限の「文法」「語彙」「発音」「表現」がそろっているからこそ、初めて「正しく伝わる」のです。

本で覚えた程度の単語やフレーズだけでは、鼻で笑われるだけで、逆効果なり得ります。

「話せるようになりたい」ということであれば、まず基本から。これは前項でも述べた通りです。

まして一生使えるスキルを身につけるわけですから、当たり前ですけれども

年単位の努力は必要です。

もしあなたが「ちょっとやって、すぐ簡単に話せるようになりたい」という甘い考えをお持ちならば、いますぐ捨ててください。

それでもなお、本気で英語をしゃべれるようになりたいんだ!という方は、次回その有効な方法をご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね!

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童