<第64回:【海外で使える豆知識②】一つの間違いで僕には何人もの彼女ができてしまった!>

体験談は失敗談がおもしろい。

これはある意味間違いのないことですし、そのような話の方がより刺激的であり、私の記憶の中でも衝撃的なことは印象として強いのですが

あまり毎回恐怖体験ばかり話すと「海外はやはり怖いところ」という偏ったイメージを与えかねない、、、

と思い、今回はソフトな笑える失敗談にしましょう。

ある日、私が白人の友人とカフェテリアで昼食を取っていた時の話です。

比較的出入り口近くに向かい合って座っていたのですが、ドアの方を見る位置に座っていた私は、同じキャンパスにいる日本人の女の子たち3~4人が入ってくるのに気付き、軽く手を振りました。すると、それに応えてみんなも元気よく手を振り返してくれたんですよね。

するとその白人の友人が「あの子のたちはだれだい?」と聞いてきたので

「ああ、みんなただの女友達だよ」

と言いたかったのですが、ところで「ただの女友達」を英語で何と言うかが分かりません。とりあえず

“They are just my girlfriends.”

と言ってみたんです。

すると彼はびっくりして

“They are just your girlfriends!!??”

と聞き返してくるのです。

僕は何がそんなに驚くことなのか分からず、きょとんとして

“Yeah, why not?”(「うん、もちろん」)

と言うと

“Oh, man….”(「おい、なんてやつなんだ。。。」)

とあきれとも、感心ともつかない返答をされました。

このエピソードはまだ僕が語学学校、ジョージア州のアメリカスにいた頃ですので、ぜんぜん英語ができなかった時分ですが、既にどの部分がいけないのか、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。

そもそも英語には「男友達」「女友達」という概念・表現がありません!

男でも女でも友達はただ「友達」。“friends”でいいのです。

それを知らずに日本人の感覚で日本語をそのまま直訳して“girlfriends”といえば、英語ではもちろん「(お付き合いをしている)彼女」なわけですから、つまり、アメリカ人の友達には

僕には交際相手の「彼女」が複数いる

と受け止められてしまったんですね。

しかも、それをこともなげに、当たり前のように“Why not?と返してしまったので、おそらく日本人はやばいやつらだと思われてしまったことでしょう(笑

そしてその間違いに気づいたのは、しばらくたってからのことですので、きっと彼の中では僕はすごいモテ男のままになっているはずです。

残念ながら(?)現実はもちろん、そんなことないんですけどね。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童