<第13回:英検はいまAI採点だから、これを確認してから行こう!>

日本では難しいことに挑戦して失敗すると、「だから無理だって言ったんだよ」と後から批判をされることが少なくありません。海外ではそれが、”Nice Try!”となります。

「海外のほうがいいじゃないか。」となりそうですが、
例えばアメリカではビジネスシーンで「簡単・当たり前のことをできない」→「即日解雇しても合法」です。

(朝9:30に突然クビを言い渡され、9:50にはセキュリティーに囲まれて私物を持って強制退去。という話も聞いたことがあります。)

何かに挑む精神は常に多いに称賛される反面、できない人や弱者に対して厳しく見える側面もあり、いわゆる勝ち組と言われる人ほど「普段からきちんと」という気持ちは強いようです。

もっともすべては自己責任の世界ですが。

ちなみに、簡単なミスに対して「次は気をつけてよ」と、特に仲間内に寛容なのは日本のほうですね。

さて、どちらがいいかは別として、去年から英検ではAIがライティングの採点をしています。
ますます基本的、簡単なことのミスは厳正にチェックされているはずです。
これまでのように、日本人の優しい採点員さんが大甘の高得点を乱発、という淡い期待を持ってはいけません。

その上で、一番基本的な「主語―動詞」に関して心配なのが、Be動詞です。
「Be動詞が何か?」もまた、99%くらい伝わっていないので、いつものように「そもそも論」を行きましょう。

まず『Be動詞は“=”(イコール)』である。
とにかくこれをしっかり頭に入れておいてください。

“is, am, are”などは変化の種類であって、Be動詞が何かの説明ではありません。
また、「~です」「~ます」と教科書や参考書にはどれも横並びに書いてありますが、「そういう訳し方をあてている」だけです。”I will be 18.”とすれば「私は18歳になる」など、すぐ訳は幾通りにも変わります。

『Be動詞は“=”(イコール)』である。
まずはこれだけ、しっかり意識づけることです。

その上で、下記のように4択の問題があった時、何番が正解でしょうか?

1.Tom is ill.                  2.Tom is illness.
3.Tom is sickness.            4.Tom is get sick

「トムは、イコール…」
1.illは「病気である」(という状態を表す形容詞)
2.3.illness, sickness「病気」(という名の人・物・事=名詞)
4.get sick「病気になる」(という動作)

2・3番は、「トムという人=病気という名の人」のように見えるので、「トムは病気という存在」つまり「トムは病原菌」という感じになってしまいます。Be動詞はイコールですから。”I am Japanese.”「私は日本人(という人)」と比べれば分かりやすいですね。
もちろん4番のように「イコール」の後ろに一般動詞の原形が来ることもありません。

答えは、「トム=病気の状態」の形、1番です。

これはまた、よく「死」にまつわる”die”  “death”  “dead”などの語でも出るタイプの問題です。「主語がイコール何か?」という切り口から考えると、後ろを選びやすくなります。

もちろんライティングの時、主語に合わせて”am, is, are”などに書き換えて正しく使うこと、「be + 動詞ing =進行形」「be + 過去分詞=受動態」といった基本文法、どれも大事です。が、英検直前対策としては「そもそものBe動詞」を、今一度よく確認しておきましょう。

英語はこういう最も易しいところのほうが、点数アップや評価に直結する可能性が高いですよ!

※蛇足:
クリント・イーストウッド監督の2018年の映画『15時17分、パリ行き』をご覧になったことはあるでしょうか?海外のゆるさや厳しさ、称賛の世界観がわかりやすく描かれた映画です。作品としても十分満足できる良作ですが、このブログを読んだ後で観るとさらに楽しめること間違いありません!

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童