<第16回:『音程も歌詞もバラバラなカラオケ』みたいな英語にならないためのSTEP1>

「日本語と英語の違いすぎる○○」文法編をお送りしている途中でした。

基本文法13のうち、特に4項目がつまづきやすいので、ここを意識して優先的に攻略していくと「英語が簡単になる」そういう話だったですね。

さて、改めて文法の違いすぎるポイントは
1.語順(特に「主語―動詞」)
2.名詞の使い方/使われ方
3.名詞の修飾
4.時制
この4つです。

今回からは「2.名詞の使い方/使われ方」に入っていきたいのですが、ここで気づいておきたいことは
・「主語―動詞」も「名詞の使い方」も、中学1年生の初期にやる項目である
・名詞が「違いすぎる文法」全体の半分にかかわっている
という点です。

また<主語は必ず名詞である>というルールがありますので、前回の「英検直前、何か一つだけやるなら動詞の復習!」と合わせて、
名詞(=主語)と動詞がきちんとできることは、カラオケで言うなら「音程と歌詞」、ボクシングで言うなら「ジャブとストレート(ワン・ツー)」、俳句で言うなら「五七五と季語」、建築で言うなら「測量と基礎工事」。
くらい、欠かすことのできない・最も丁寧にやりたい基本要素ということを、今一度心得ておいてほしいのです。

その上で、では日本語には存在すらしない、英語の名詞の使い方とは?
ズバリ(←死語)
「数えられる名詞」「数えられない名詞」という概念です。

そもそも「英語の名詞はまず大きく2種類だったよねー?」と言って、さらっとこの2つがでてくることがまずありません。高校生や大学生であってもです。
いかに危険な足場の上に立っているかが分かります。

皆さんが聞いたことがあるであろう、固有名詞、代名詞、指示名詞なども、全てはこの「数えられる」「数えられない」に分類されることができるんですね。
さらに、「数えられる名詞」は「1つ・1人=単数」「2つ・2人以上=複数」に振り分けられるので、そこまで含めても3分類ということになります。

なお、単数名詞の前には“a (an)~”複数名詞には“~s”を付けましょう、なんていうことを一番最初に習ったはずです。(冠詞の細かい話は、別の回で後述します。)

聞けば「なんだ」「それくらい知っている」という程度の話なのですが、では、ここでクエスチョン。

1.I like dog very much.
2.I like dogs very much.
3.I like a dog very much.
4.I like a dogs very much.

どれが正解でしょうか?

中にはとんでもない意味の文章も含まれていますので、気を付けてくださいね(笑)
答えはまた来週♪

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童