<第4回:「国際学」専攻者おススメ「英語ができるようになる逆転の発想」>

地理が違えば風土も変わり、風土が違えば国民性も変わる。その人たちが築いた歴史の中で育まれた文化があって、その文化はまた地理的要因と密接な関係がある。

私がアメリカの大学で専攻していた「国際学」は上記の考え方を背景として、さらに各国や各地の政治や経済などの事象にまで踏み込み、現在の世界の様々な関係性を理解していく学問でした。

日本は地理的に平地が少なく自然災害は多いものの、一方で山海の幸に恵まれ、土壌は豊かであることから自然の恩恵に感謝する形で自然信仰、のちに多神教である神道が根付いたし、また長い歴史の中、文字であれば中国からはいってきた漢字を基にカタカナ・ひらがなを生み出すなど、異文化を自国文化に吸収・昇華させてきました。

他方、イギリスは北国であることに加えて、暖流とぶつかる位置にあることから霧と雨により日照不足が起こりやすく結果、緑黄色野菜が育ちづらいため肉食が進んだし、一神教であるキリスト教への篤い信仰から、民衆にも読める平易な翻訳本の作成の過程で、貴族のフランス語と平民のドイツ語の混在状態を脱却し、現在の英語が形作られて行きました。

「英語と日本語は違う」。誰しもが言わずとも感じていることではありますが、さっと二カ国の風土を紐解いても、こんな風に違いがあるのです。

まして言語学的には日本語と英語の特徴は真逆と言っていいほど異なります(尚、一説によると日本語以外では韓国語、アラビア語、トルコ語が該当)。
つまり「違いすぎて分かりづらい」ため、日本人にとって英語習得は決して簡単ではない、これは事実です。だからといって、諦める必要はありません。考え方を転換させればいいのです。

「違いすぎるから分かりづらい」のであれば、「違いすぎる点をきちんと理解すれば、分かりやすい」。このような逆転の発想をしてみましょう。
すると、これまで感覚的に「違う」と感じていたことに対して、そのままにしてきた自分にきっと気づくことと思います。

では「英語と日本語の違いすぎる○○」とは一体何でしょうか?
本来簡単な英語を、日本人であっても簡単なまま学びたいのであれば、これこそが原理原則で入口です。

熊本市中央区にある英語塾 熊本ザ・グローバル学院

糸岡