どこよりも早い今回の英検:傾向と総評③【準2級】(2020年10月11日実施:20年度第2回)

※リスニングは問題自体が分からないため、リーディングとライティングの評価です。

現在、英検の合否判断の換算方法は公開されていませんが、正答率などによって変わる為、全体的な傾向を把握したうえで、近日中に英検HP出る解答速報のご確認も合わせてよろしくお願いいたします。

【詳細分析】

語彙語法は、最近の難化傾向の中では易しめのレベルだったと思われます。

いつも準2級でよく出る単語が、いつも通り出ていましたので、きちんと準備していた受検生にとっては見知った語が多かったことでしょう。このように素直な問題の出し方は、実に久しぶりと言って良く、そういう意味では比較的簡単であったと言わざるを得ません。

一方で、会話問題や長文問題は、今回の特徴としては「代名詞」が指しているものをきちんと意識して読んでいるか、という部分を狙って出題してきていました。「簡単なことをきちんとやる」という英語の鉄則に忠実にやっていれば、内容的には平均的でしたので、やはり最近の傾向よりも難易度は少し落とした印象です。

最後に、ライティングは「両親は子供達を博物館に連れて行くべきと思うか」というトピックでした。各種ライティングの予想問題では昔から必ずリストに上がってくるお題であり、二次試験においてはもはや使い古された感のある問題が、(ようやく?)いまさらながら出題されました。しっかり準備されている生徒さんにとっては、まったく問題なく答えられたはずです。

【総評】

2級と同じような総評になりますが、今のやや難化傾向にある英検の流れから考えれば、この1・2年の中で最も易しめだったでしょう。リスニングがやや難しかったとの報告も受けておりますが、基礎力がしっかり付いていれば総合的には大崩れしないはずです。逆に、今回の問題で不合格だった方は、まだかなり力不足の可能性がありますので、基礎からしっかりとやりなおす必要があります。

今回は、おそらく前回平均点が落ちたことを受けて手直しが入ったのではないかと思われます。ということは、今回は平均が上がる可能性が高いため、次回再び難しめの問題がくることが予想される、ということです。それを踏まえて、今後準2級を受検される方は、十二分な準備をしていきましょう。

熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童