<第24回:「現在完了」ってわかりずらい!それもそのはず、実は…>
20年度第1回英検の合格発表が
今週の月曜日から英検公式HPで確認できるようになっています。
受検された皆さん、結果はいかがだったでしょうか?
弊学院でも結果報告を楽しみにしている毎日ですが、
中でも高校2年生がみごと準1級に合格しました!
英検準1級を高校2年生が初挑戦で一発合格するのは、
並大抵のことではありません。
頑張る姿をずっと見守り励ましてきただけに
私としても非常に嬉しく、またその子のことを心から誇らしく思います。
さて、「日本語と英語の違いすぎる文法」4.時制
最後の項目に入っておりました。
(→時制のスタートはここから
・第22回:言われてみれば、日本語には語尾が2種類しかない!?
https://glogaku.com/2020/08/21/200821/)
ここを中心に行うことで「違いすぎて分からない英語」が
「違いすぎるところが分かると、ちゃんと理解できる英語」に変わる
最重要ポイントだったですね。
(→第4回:「国際学」専攻者おススメ「英語ができるようになる逆転の発想」
https://glogaku.com/2020/04/23/602/ 参照)
本日は「現在完了」について気を付けるべきことを学んでいきましょう。
そもそも英語の「現在完了」と相対する文法は日本語にありません。
「同じように」表現はできても、同じ文法項目としては存在しません。
日本語にないものをやるわけですから、やはり「違いすぎ」ます。
「現在完了」とは一般的に“have + 過去分詞”=
・継続「ずっと~している」
・結果「~した、~してしまった」
・完了「(ちょうど)~したところ」
・経験「~したことがある」
という形と訳で覚えますが、
問題はそもそも「現在完了」が何を現す文法なのか
ということです。
教科書や参考書、学校や一般の学習塾ではもれなく
「過去の一点から現在に至るまで、時間のつながりを現す文法」
のように解説されますが、「なるほど!」とはならないですよね。
存在しない者を理解するということは、とかく厄介なことなのです。
もっと言えば、結局、過去なの?現在なの?それとも両方なの?
と、非常にすみ分けもあいまいになりやすいのですが、
答えは意外とシンプルで、目の前にあったりするものです。
「現在完了」は「現在」と書いてあるので、「現在形」の一種です。
タイトル(文法名)がそうなっているのですから、
どんな説明をしようと、これが過去なわけがないのです。
しかしながら、「過去の一点から現在へ」と説明されるので
添付画像のイラストを見ていただくとなおさらなのですが、
なんとなく過去がメインに「見えてしまう」んですね。
考え方が逆なのです。
「現在完了は現在形の一種である。
ただし、現在形と違うのは
あくまで現在の動作をベースとしつつ、
加えて、今までやってきたことなどを
より広く含むことができる表現」。
ということです。
いずれにしてもややこしさは否めませんが、
とにかく「現在」の話をしているんだな。
とこれだけ押さえておいてください。
その上で次回、例文を用いて分かりやすく噛み砕いていきましょう。
熊本ザ・グローバル学院
学院長 糸岡天童